奈良・若草山ピクニック

若草山が12/13で閉山(毎年冬季は閉山される)になるというので、その前にとちょっくら若草山までピクニックに行って来た。なぜか11月はあまり出かける気分になれず、結局ことしも紅葉のいい時期を逃してしまった……と悔しい思いを滲ませながらの訪問であったが、こんな出不精な我々にもほんのすこしの秋の恵みが。
ほとんど葉も枯れ落ちて冬の気配をまとった奈良の木々のなか、一部のモミジだけは、最後の見せ場とばかりに真紅の葉を冬空に一心に広げて我々の訪れを歓迎してくれたのでございます。




秋真っ盛りに比べれば紅葉を堪能したとは言いがたいかもしれないけど、秋のおこぼれをもらえた気分になれたのだった。



さて、若草山である。
今回は駅からまず若草山にまっすぐ向かい、最優先で若草山を攻略することにした。
かつて若草山登山口までは訪れたものの、既に東大寺春日大社で体力を削られていたため、入山を諦めた経緯があるのだ。



初冬の空気が濃厚な若草山にも、最後の彩りを見せるモミジが。



最初のうちは、だだっぴろい草原を脇に見ながら、晴天の下をひたすら登って行く。



ススキの穂が開き始めていて、陽に輝いて綺麗だった。


ススキの脇を抜けると一転、木々の間を通る道に。下には枯れ落ちたモミジが絨毯のように敷き詰められ、最盛期の紅葉の見事さを想像させる。



上を見ればまだ美しい紅葉を誇るモミジが葉を広げていた。




木々をくぐり抜け最後の階段を上れば、山頂付近の高原に出る。



すさまじいまでの開放感。
脇目をふらずに歩けば大人の脚で30分にも満たないだろう登山だけど、到達した空間があまりに気持ちいいので、達成感がおしよせてくる。




モコモコした山肌は、秋の名残か。スギヒノキばかり植わっている実家付近の山と違い、いろいろな木が生えた森は、微妙な色合いが混ざって美しい。


本当の山頂はまだ先だったけど、おなかが痛かったりもしたので、座りやすい場所を見つけてお弁当を食べ、山を下りた。

(1時間でとりいそぎ作ったお弁当)


若草山の下にはいい雰囲気のお土産屋さんが並んでいる。


ここにカフェもあれば、登山に疲れた運動不足のオトナたちのいい受け皿になるのにと思いながら、足を休ませる為にカフェに向かった。



去年の晩秋の奈良訪問時に、紅葉と茶屋がとてもフォトジェニックだった場所。
↓去年の紅葉(2009/11/28) ↑今年は(2010/12/4)

こうしてみると、去年の紅葉は今年よりずっと遅かったんだなあ。


このあとは、前回訪問時にコーヒーのファンになったカフェでお茶をして、帰りがけに商店街でおうどんを食べて、へろへろになって大阪に帰った。


初の若草山は、残り少ない紅葉も楽しめたし、天気もよかったし、いい運動にもなって良かった。次は桜の季節にぜひ!


K200D/FA50mmF1.4,DA21mmF3.2