造幣局の桜を通り抜けてきた・2

4月14日の初日に造幣局の桜の通り抜けで撮ってきた写真その2


通り抜けでは常に「立ち止まっての写真の撮影はご遠慮ください」とアナウンスされているため、ピントが多少あってなくてもカバーできるように被写界深度を深くして、歩きながらひたすらカシャカシャ撮った感じ。
途中道が東西2本に分かれたところでは東側の通路が比較的空いていてゆっくり写真を撮ることもできたけど、枝垂れるほどの豊かな枝振りの桜は西側に多く、西側通路の大きな桜が東側桜への日当りを邪魔している面もあり、撮影しやすさと見応えとがトレードオフになっていた。

枝振りはおとるものの、ゆっくり見られる東側通路。


造幣局の桜はほとんどが遅い時期に花開く八重桜で、八重桜の代表格の関山を始め59種類もの桜が揃っているそう。あまりに種類が多すぎて20メートルも歩くかどうかで「ああとても綺麗だね、どれもこれも綺麗だね」とやや投げやりな気分になること間違い無し。
八重桜は葉とともに咲くのでソメイヨシノより無粋とみる向きもあるが、なかなかどうして、可憐な花弁が幾重にも連なって光を受ける様は5弁の桜にはない愛らしさなのだ。ふわっふわだよふわっふわ!


写真を見返してみるとどの桜も一枚の枯れた花弁も無く、とてもいい時期に見てこられたとしみじみと思う。
今年はソメイヨシノの花見は盛りを逃してしまったが、造幣局の見事な桜でお釣りがきた。


以下、心を砕いたことと言えばいかに大量にうごめく人をフレームに入れないか、ということばかりだった桜の写真です。


鬱な金と書いて鬱金(ウコン)


珍しい黄緑色の八重桜。造幣局にはかなり大きな株が数本ある。


さらに真に黄緑の花弁を誇る御衣香(ギョイコウ)

同じく黄緑色の桜として私の中でもっとスペシャル感が高い「御衣香」は、残念ながら見ごろを逃したか、花弁がくるまってしまってた。(検索してみたところ同じような写真もあったのでこれが満開の可能性も)
御衣香は仁和寺で見たときは曇りだったので、今回はっきりと葉と同化せんばかりの黄緑色が確認できたのは良かった。


珍しいデザインの桜3種



名前は覚えていない。



鞠のように花が集まって枝に点在するタイプの八重桜。このタイプは人気でカメコにも囲まれがち。クラスでちょっとかわいい子ポジションと呼ばれている(我々夫婦に)。



前から前から現れる満開の桜に、だんだんノーファインダーノーレビューな撮影に。どこを切り取っても桜(と人)がいっぱい。








※実際は、桜が痛むため、お触りは禁止です。








旧正門。八角形の建物は衛兵の詰所だったとのこと。


出口である北門脇の桜。

最後の最後まで可憐な姿で通り抜け客を見送ってくれる造幣局の桜に万歳であります。
(この写真が大きいのはphotoshopでアクション間違えた)


2010年の桜の通り抜けは4月20日火曜日まで。天気は日曜午後から曇りの予報なので、見たいと思われた方は明日の午前中までにぜひ。



K200D/FA50mmF1.4,DA21mmF3.2